【8月30日 AFP】ボクシング、WBC世界ミニマム級タイトルマッチが29日、タイ中部ナコンサワン(Nakhon Sawan)県で行われ、ワンヒン・ミナヨーティン(Wanheng Menayothin、タイ)が挑戦者のフィリピン選手を退け、フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.)氏が持つ記録を更新する51戦全勝を飾った。

 小柄な体格から繰り出す重いパンチから「小さな巨人」の異名を持つワンヒンは、12ラウンドを戦いながらも終始試合を支配し、ペドロ・タドゥラン(Pedro Taduran)に3-0で判定勝ち。51勝1分け0敗で引退したメキシコのリカルド・ ロペス(Ricardo Lopez)氏の記録に肩を並べた。

 現在32歳のワンヒンは今年5月、パナマのリロイ・エストラーダ(Leroy Estrada)を下して「マネー」と呼ばれるメイウェザー氏の記録に並び、ボクシング界で名声を手にした。

 その活躍はタイやボクシングメディアで大きな注目を集めたが、ワンヒンは母国で無名選手と対戦してきた一方、メイウェザー氏はマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)やオスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya)氏といった歴史に名を残す選手と拳を交えてきたとして、単純に数字で比較はできないと過小評価する声も聞こえた。(c)AFP