【8月30日 AFP】サッカー元ブラジル代表のカカ(Kaka)氏が29日、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)のスタッフに就任すると報じられる中、イタリア入りした。

 2007年にバロンドール(Ballon d'Or)を受賞したカカ氏は、クラブの象徴でもあるレオナルド(Leonardo Nascimento de Araujo)氏やパオロ・マルディーニ(Paolo Maldini)氏とともに、幹部の一員になる可能性があると伝えられている。

 ミランでは、選手としても同チームで活躍したジェンナロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)監督が昨年からチームを指揮している。

 カカ氏はイタリアに到着した後、複数のジャーナリストに対し「レオナルドとは頻繁に話している。われわれは友人なんだ。しかし、ミランで就くことになる役職に関しては話していない」と述べた。

 カカ氏は6シーズンをミランで過ごし、2009年にはレアル・マドリード(Real Madrid)へ移籍。しかし、2013年には1シーズンのローン移籍でミランに復帰し、同クラブではセリエAと欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)のタイトルを手にしている。

 36歳になるカカ氏は、31日にサン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で行われるミランのホーム開幕戦に訪れる予定となっている。ミランは、今季初戦のナポリ(SSC Napoli)戦を2-3で落としている。

「いま、私にとってもっとも重要なのはブラジルに住む子どもたちのことであり、それが理由でこれまではミラノ(Milan)に来ることができなかった。しかし、レオナルドが私をミラノに近づけてくれたんだ」

 カカ氏はいまのところ、スポーツディレクター務めるレオナルド氏やスポーツ戦略及び開発部門の責任者であるマルディーニ氏に加わりながら、指揮官としてとしての知見を広げつつ、クラブのブラジルでのスカウティングに協力する可能性を見越している。

 サンパウロFC(Sao Paulo FC)やミラン、レアル・マドリードで輝かしいキャリアを過ごし、昨年オーランド・シティSC(Orlando City Soccer Club)で引退したカカは「サッカー界で何をしたいのか考えたい」と付け加えた。(c)AFP