国連事務総長、シリア・イドリブ県での「人道的惨事」発生を警告
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ピンク:シリア軍と同盟勢力、黄色:クルド勢力とその同盟勢力、濃紫:過激派組織「ハヤート・タハリール・シャーム(HTS)」(元アルカイダ戦闘員らで構成)、紫:反体制派、グレー:トルコ軍と同盟勢力
各勢力の拠点(同)
赤丸:ロシア拠点、ピンクの丸:イランが支援する戦闘員の拠点、グレーの丸:トルコ拠点
【8月30日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は29日の声明で、シリア北西部イドリブ(Idlib)県での本格的な軍事作戦により「人道的惨事」が起こる恐れがあると警告するとともに、「化学兵器の使用は一切受け入れられない」と表明した。
シリアでは現在、劣勢の反体制派が掌握する最後の県、イドリブに対し、政府軍が攻勢を仕掛けることが懸念されている。
グテレス事務総長は声明で、シリア政府や他のすべての関係国に対し、「自制し、民間人の保護を優先させる」よう強く訴えた。
さらに同事務総長は、カザフスタンのアスタナ(Astana)でのシリア和平協議を主導したトルコ、イラン、ロシアに対し、「最後の緊張緩和地帯であるイドリブの状況を平和的に解決する方策を見いだすため、取り組みを強化する」ことを求めた。
西側諸国の推計によると、危険な状況にあるイドリブ県の住民は約300万人に上る。
複数の外交官によると、ロシア政府は28日、同国の要請で開かれた国連での非公開協議で、シリアの救助団体「ホワイト・ヘルメット(White Helmets)」(正式名称:シリア民間防衛隊<Syria Civil Defence>)がイドリブ県で化学兵器による攻撃を準備していると主張した。だがロシアは証拠は示しておらず、この外交官らは、同国の主張は「非常に突飛」なものだと指摘。西側諸国は、シリア軍による攻勢の準備から目をそらすことが一連の主張の狙いとみている。(c)AFP