【8月30日 AFP】カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は29日、米国、メキシコと結んでいる北米自由協定(NAFTA)の改定交渉で、週内に合意に達する可能性があると述べた。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領も同日、交渉は順調に進んでいるとの見方を示し、カナダとの合意に楽観的な姿勢を見せた。

 カナダ通商当局は28日、同協定をめぐる米首都ワシントンでの交渉に復帰。それから一夜明けた29日、トルドー首相はカナダ東部オンタリオ(Ontario)州カプスケーシング(Kapuskasing)での学生集会で、米国が大筋合意の期限としている31日までに「カナダにとって良い合意に達する可能性がある」と発言した。

 一方、同首相は、合意は「最終的にカナダにとって良い内容かどうか次第だ」とし、「私は最初から、悪いNAFTA合意を結ぶよりも、NAFTA合意がないほうが良いと言ってきた」とも述べている。

 トランプ大統領は、通商当局者らの交渉がワシントンで続くなか、ホワイトハウスで「カナダについて、われわれはかなり上手くやっていると思う」と述べた。

 米国とメキシコは27日、数か月に及ぶ集中的な交渉の末、締結から25年がたったNAFTAの刷新について合意したと発表したが、トランプ大統領は改定後の協定からカナダを除外する可能性を示唆していた。

 メキシコのエンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領とアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)次期大統領は、NAFTAは3か国間協定であり続けるべきだと主張している。(c)AFP