【8月29日 AFP】韓国で、ヘビにかまれて「殉職」した警察犬が来月、表彰されることになった。

 表彰されることになったのは、7歳のシェパードだったラリー(Larry)。忠清北道(North Chungcheong Province)で7月に行われた行方不明者の捜索で山に入り、左の後脚をヘビにかまれた。大邱地方警察庁(Daegu Metropolitan Police Agency)によると、韓国で警察犬が「殉職」したのは初めて。

 嗅覚による高度な追跡訓練を受けたラリーは2012年に初めて投入されて以来、170人以上の行方不明者捜索に携わり、また39件の重罪犯罪で警官らを支援してきた。昨年には未解決だった殺人事件の捜査で、ハイキングコース付近の地下70センチに埋められていた女性の遺体を発見し、事件解決の鍵を提供した。

 AFPが取材した警察関係者によると、ラリーは先月、死んだ後に火葬され、葬儀も営まれた。9月に行われることになった表彰式では、これまでの数々の功績と「ラリーに敬意を表して」との言葉が刻まれた銅版が、地方警察庁の本庁舎に飾られる。

 ラリーが受けた処遇は、毎年100万頭ほどとみられる、調理されて人間に食べられる韓国の犬たちと対照的なものとなった。(c)AFP