【8月29日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2018)は28日、第4ステージ(ベレスマラガからシエラデラアルファグアラ、161.4キロメートル)が行われ、ディメンションデータ(Dimension Data)のベン・キング(Ben King、米国)が逃げ切ってステージ優勝を飾った。総合首位の赤ジャージー(マイヨ・ロホ)はチームスカイ(Team Sky)のミハウ・クフィアトコフスキー(Michal Kwiatkowski、ポーランド)が守った。

 この日のレースは、クフィアトコフスキーを擁するスカイが緩やかに集団のペースをコントロールする中、キングら9人が序盤から逃げを打ち、10分近いリードを築いた。そして今大会初の本格的な山頂フィニッシュとなる第1級アルファカル(Alfacar)峠で、キングは残り100メートルから猛烈にスパート。最後まで共に逃げてきたアスタナ(Astana Pro Team)のニキータ・スタンロフ(Nikita Stanlov、カザフスタン)を一気に引き離してステージを制した。

 三大ツール(グランツール)で初のステージ勝利を手に入れた29歳はレース後、ユーロスポーツ(Eurosport)に対して「夢がかなった。個人的にはまだ驚いている。グランツールの区間優勝は今年の目標だった」とコメントした。

 13秒差のステージ3位には、チームEFエデュケーションファースト・ドラパック(Team EF Education First Drapac p/b Cannondale)のピエール・ローラン(Pierre Rolland、フランス)が入った。

 メイン集団では、最後の上り坂でミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)とボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のエマヌエル・ブーフマン(Emanuel Buchmann、ドイツ)が抜け出し、クフィアトコフスキーとのタイム差を25秒ほど縮めた。

 この結果、総合争いではクフィアトコフスキーが首位を守ったものの、ブーフマンとの差は7秒、イェーツとの差は10秒に縮まった。4位にはモビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)がつけている。(c)AFP