【8月29日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は28日、元ドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)の送別試合を開催し、同選手が過去に在籍した同チームと現所属クラブの米メジャーリーグサッカー(MLS)のシカゴ・ファイアー(Chicago Fire)が対戦した。

 3年前にバイエルンを退団した34歳のシュバインシュタイガーは、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)での1年半の在籍を経て、昨年シカゴ・ファイアーに加入。この日の試合では前半はシカゴ・ファイアー、後半からはバイエルンの選手としてプレーし、古巣の4点目を挙げる最高の形で別れを告げた。

 バイエルンはサージ・ナブリー(Serge Gnabry)とサンドロ・ヴァーグナー(Sandro Wagner)がゴールを記録して前半を2-0で折り返すと、シュバインシュタイガーは後半からバイエルンの赤いユニホームを着てピッチに姿を見せた。

 60分を過ぎてアリエン・ロッベン(Arjen Robben)が3点目を決めると、観客たちはそわそわし始め「バスティアン・シュバインシュタイガー、ゴールを決めろ!」というチャントを歌った。

 MFからFWにポジションを上げたシュバインシュタイガーは83分、素晴らしいボレーシュートで期待にしっかりと応えてみせた。ダビド・アラバ(David Alaba)からのクロスにアウトサイドでうまく合わせ、バイエルンのチームメートから胴上げされて宙を舞った。

 バイエルンが4-0で勝利し、試合終了のホイッスルが鳴るとシュバインシュタイガーは満面の笑みを浮かべたが、バイエルンやドイツ代表でともにプレーした仲間からのメッセージ映像が流されると、必死に涙をこらえた。

 シュバインシュタイガーはバイエルンのファンに向け「私は皆さんの一員であり、これからもそうだ」とコメントし、「私の過去はバイエルンにのみある。他のどのチームでもない。皆さんがいなければ、ここにいることはなかっただろう」と続けた。(c)AFP/Ryland JAMES