「記憶に留めておく一枚の報道写真」

これは、2017年2月16日にパキスタン南部シンド州ダドゥ郡セブンにあるラル・ジャハバーズ・カランダル聖者廟で発生した自爆テロ事件の写真である。このテロでは、76名が死亡、250名が負傷した。そして、自爆はラル・ジャハバーズ・カランダル聖者廟の女性専用区画で発生したため、犠牲者の多くは女性と子供であったという。この事件のようにテロはいつ発生し、誰が犠牲となるのか分からない。突如として発生し、全く罪のない人々、子どもたちがその未来を奪われてしまうのだ。いつ、どこで、誰が犠牲となるのか分からないテロと無関係な人など、誰一人として存在しない。だからこそ、私たちはテロについて正しく理解し、テロと向き合ってゆく必要があるのではないかと思う。

東京女子大学 亘理玲 テロリズムセクション