【8月27日 AFP】韓国の生産年齢人口が昨年、同国史上初めて減少に転じた。韓国統計庁(Statistics Korea)が27日、発表した。

 年次調査によると、15~64歳の年齢層を対象とする生産年齢人口は2017年、前年に比べ11万6000人少ない3620万人だった。減少したのは今回が初めてだという。

 総人口は0.3%増の5140万人で、うち65歳以上の割合は14.2%だった。

 出産育児に伴う費用への懸念と、女性のキャリア重視を背景に、晩婚化と高齢出産化が進む韓国は、出生率が世界で最も低い国の一つ。今月発表された昨年の出生数は12%減の35万7771人で、過去最少だった。

 人口を安定的に維持するためには、1人の女性が生涯に出産する子どもの数を示す合計特殊出生率が2.1以上になることが必要だが、これも史上最低の1.05に下がっている。(c)AFP