【8月27日 AFP】26日の18F1第13戦ベルギーGP(Belgium Grand Prix 2018)決勝で、大クラッシュに巻き込まれたザウバー(Sauber)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が、頭部保護システム「Halo」が深刻なけがから自分を守ってくれたと話した。

 決勝のスタート直後、ルノー(Renault)のニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)に追突されたマクラーレン(McLaren)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)のマシンが宙を舞い、ルクレールのマシンのすぐ上を通過していく事故が起こった。ルクレールのマシンのHaloには、アロンソの車のタイヤがぶつかった部分に黒い跡が残っていた。

 ルクレールは、「きょうは多分Haloに助けられた。すごく残念だよ。大きなチャンスがあるレースだと思っていたし、こんな形で終わってしまったのは悲しい」と話し、「スピードも出ていた。ヒュルケンベルグに問題があったのか、ミスだったのかは分からないが、行き過ぎだったのは間違いない」と続けた。

 ヒュルケンベルグは自身の過ちを認め、ブレーキングが遅れたことがクラッシュの原因になったと話している。

「問題があったわけじゃない。僕のミスだ。F1マシンの繊細さを痛感している。フロントタイヤをロックしてしまって、フェルナンドの方へ滑った。僕の判断ミスでブレーキをかけるのが遅れ、ぶつかってしまった」

 この事故はクラッシュの連鎖につながり、レッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)とフェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)にも接触があった。最終的には、5人全員がリタイアを強いられている。(c)AFP