【8月26日 AFP】アイルランドを訪れているローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は25日、カトリック教会の司祭らから性的虐待を受けた被害者8人と面会した。法王は教会の性的虐待問題への対応が「不十分」であり、「痛みと恥辱」を生み出していると遺憾の意を表明した。バチカン(ローマ法王庁)が明らかにした。

 バチカンのグレッグ・バーク(Greg Burke)報道官は声明で、法王が25日夜に「聖職者、教会による組織的な虐待」を受けた被害者8人と1時間半にわたり面会したと発表。

 8人の中には児童数百人を20年近くにわたり虐待していたトニー・ウォルシュ(Tony Walsh)受刑者から被害を受けた人や、13歳の時に病院で聖職者から虐待を受けたマリー・コリンズ(Marie Collins)さん(71)も含まれていた。

 コリンズさんはかつて法王傘下の児童保護委員会の委員だったが、同委員会が具体的な対応を取らないことを理由に昨年辞任している。(c)AFP