「記憶に留めておく一枚の報道写真」

昨年5月にイギリスのマンチェスターで発生した自爆テロは世界中に大きな衝撃を与えた。少女らを含む22人が亡くなり、500人を超える多くの人が負傷した。この悲劇を誰が想像しただろうか。彼らは世界的スター、アリアナ・グランデのコンサートを楽しみ、あるいは笑顔で会場から出てくる子供達を待っていただけなのだ。この写真にあるように、遺族や市民らは色とりどりの花束や風船、ぬいぐるみなどを供え、被害者らを追悼した。SNS上では、彼女の曲の歌詞一部を用い、「Hoping for better days」と世界中の多く人々が世界平和を願った。この悲劇から一年が経とうとしている。未だに世界中で、残酷なテロ事件の発生が後を絶たない。テロは他人事ではない。いつ、だれが遭遇してもおかしくない。これ以上、尊い命が奪われないように、脅かされないように、私たち一人一人がテロに真摯に向き合っていく必要があると感じる一枚であった。


法政大学 真木安澄 テロリズムセクション