【8月24日 AFP】第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)は23日、男女競泳の決勝種目が行われ、日本は女子4×100メートルメドレーリレーを制し、池江璃花子(Rikako Ikee)が1970年の第6回大会、74年の第7回大会の西側よしみ(Yoshimi Nishigawa)氏以来となる、大会5冠を達成した。

 2020年東京五輪のホープの一人である池江は、第3泳者としてバタフライを泳ぎチームをけん引。日本は、大会新記録となる3分54秒73でフィニッシュした。

「気持ちは折れそうで、体はきつかった。でも、金メダルは疲れを吹っ飛ばしてくれる」と語った池江は、24日に行われる50メートル自由形で大会6冠目の獲得する可能性もある。

 池江は今大会で50メートルと100メートルのバタフライ、100メートル自由形、そして4×100メートル自由形リレーでそれぞれ金メダルを獲得している。

 レースは、中国と韓国が失格処分となり、香港とシンガポールがそれぞれ繰り上がって2位、3位に入った。

 この日の日本勢では、男子100メートル自由形で塩浦慎理(Shinri Shioura)が48秒71のタイムで金メダルを獲得。2位には0秒01差で中村克(Katsumi Nakamura)が続いた。また女子50メートル平泳ぎでは、鈴木聡美(Satomi Suzuki)が30秒83の大会新記録で連覇を達成し、100メートルに続く2冠を達成している。

 男子50メートルバタフライでは、リオデジャネイロ五輪金メダリストのジョセフ・スクーリング(Joseph Schooling、シンガポール)が指先の差で中国の王鵬(Peng Wang)を振り切り、100メートルに続く金メダルを獲得した。

 男子200メートル背泳ぎでは中国の徐嘉余(Jiayu Xu、シュウ・ジアユー)が2位に入江陵介(Ryosuke Irie)を抑え、背泳ぎ3冠を達成。女子800メートル自由形では中国の16歳、王簡嘉禾(Jianjiahe Wang)が優勝を飾っている。

 日本競泳陣はこの日までに17個の金メダルを獲得し、ライバルの中国に1個差をつけて24日の最終日に臨む。(c)AFP