【8月23日 AFP】フランス・リーグ1、ボルドー(FC Girondins de Bordeaux)の新監督候補に、フランス代表の最多得点記録者であるティエリ・アンリ(Thierry Henry)氏の名前が挙がった。22日、地元メディアが報じた。

 ボルドーは、リーグ戦1試合でしか指揮を執っていないグスタヴォ・ポジェ(Gustavo Poyet)監督に謹慎処分を言い渡している。

 アンリ氏は1998年W杯で優勝したフランス代表の一員で、W杯ロシア大会(2018 World Cup)ではロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督の下でベルギー代表のアシスタントコーチを務めた。

 ローラン・ブラン(Laurent Blanc)氏やユルゲン・クリンスマン(Juergen Klinsmann)氏、クラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)氏といった名前が取り沙汰されていたが、このほどアンリ氏が有力な候補として浮上した。

 仏メディアのRMCスポール(RMC Sport)は、クラブからのオファーがあればアンリ氏は「首を縦に振る」だろうと報道。その一方で、地元紙バン・ミニュット(20 Minutes)はアンリ氏が、米国の投資家で来月ボルドーを買収することが正式に決定しているGACPグループ(GACP group)と面会するために、23日に渡米すると伝えている。

 しかし、ボルドー側は現時点での指揮官はポジェ氏であるとし、41歳になるアンリ氏が新監督の最有力であるという報道に関するコメントを拒んでいる。

 ポジェ監督は移籍の方針をめぐってフロント陣に怒りをぶちまけ、17日に一週間の謹慎処分が下されていた。

 ボルドーのステファヌ・マルタン(Stephane Martin)会長はポジェ監督の今後について「厳密に言えば、どんなことだって起こり得る」と話し、解任も十分にあり得るとほのめかしていた。

 ボルドーは、リーグ1のライバルであるモンペリエ(Montpellier HSC)にFWのガエタン・ラボルド(Gaetan Laborde)を売却し、ポジェ監督はこの決断に対してクラブを激しく非難していた。(c)AFP/Raphael PERRY