「記憶に留めておく一枚の報道写真」

この写真は、4月14日に開かれた国連安全保障理事会にて撮られたもの。アサド政権の化学兵器使用を理由にシリアを攻撃した米英仏を非難する決議案がロシアによって提出され、それが反対多数で否決された。「21世紀最大の人道危機」と言われているシリア内戦の被害を被っている人々を保護するための「人道的介入」は、果たしてその人々のためになっているのだろうか。シリアに平和を構築するための手段ど言えるのか。ならびに、シリア内戦はグローバルイシューとして認識されており、国際社会が協調して取り組まなければならない喫緊の課題であるにもかかわらず、大国間の利害不一致のために事態がより複雑化している。


早稲田大学 谷口晃太郎 平和構築セクション