一時は存続危機のレスリング、連盟トップが五輪での今後に自信
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【8月22日 AFP】五輪の実施競技から外されることが一時取り沙汰され、2020年東京五輪での採用が不透明になった時期もあったレスリングについて、世界レスリング連合(UWW)のアクロルジャン・ルジエフ(Akhroldjan Ruziev)副会長が21日、これからもレスリングが五輪競技としての地位を失うことはないと話し、人気アップのための策に飛びついたりはしないと続けた。
古代五輪の時代から実施されてきたといわれ、数千年の歴史を持つとされるレスリングは、2013年に国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪の中核競技から外すと発表したことで、五輪での将来が真剣に疑問視される状況に陥った。最終的には東京での正式採用が決まったものの、この翌年の2014年には、統括団体がUWWの名で再編されることになった。
それでもルジエフ副会長は、視察に訪れた第18回アジア競技大会(Asian Games、Asiad)の会場で、レスリングはUWWの下で今後も成長の一途をたどると話している。
「レスリングは非常に安定した立場にある。五輪のレスリングを視聴する人が減っているというデータは大間違いだ。組織は大きな変化を遂げた。改善のための変化だ。今では4つか5つの重要拠点に事務局を構えているし、今後も状況は明るい」
詳しいことは語らなかったものの、ルジエフ副会長は、IOCによる除外未遂は「完全に政治的な」動きだったと考えている。副会長は「スポーツの世界も今や政治がすべてだ。国同士が絡むことは、すべて政治だよ」と話しつつ、現在はUWWとIOCがレスリングの前進のために協力し合っていることを強調した。
またルジエフ副会長は、他の格闘技と違い、総合格闘技(MMA)と提携して人気アップを図ることは考えていないと話す一方、砂の上で行う「ビーチレスリング」には注目していると明かした。
副会長は「ビーチレスリングを通じた競技の拡大は考えている。スピードがあって、試合が面白い。とても良いスポーツだ。今年は世界大会と欧州大会も開催して、どちらも大成功だった。ここにはインドの連盟の会長も来ているから、次はゴア(Goa)開催なんてどうだろう」と言って笑った。(c)AFP
