【8月25日 東方新報】魚をさばくことが上手な「殺魚弟(訳:小さな魚屋さん)」として中国のインターネットで有名だった孟凡森(Meng Fansen)さん(18)は7月31日午後6時ごろ、家族と激しいけんかをした直後、劇毒の除草剤を飲み込んだ。

 一時は重度の中毒に苦しんでいたが、病院で手当てを受けた結果、容体は快方に向かっているという。

■働く姿が話題に、議論も呼ぶ

 2010年の冬休み。10歳だった「殺魚弟」こと凡森さんはジャージを着て野球帽をかぶり、店を手伝っていた。客の希望を聞いて水槽から魚を選び、さばき、勘定をする。その動きは巧みで速い。ある客が少年に興味を持ち、動画を撮影してインターネットにアップした。

 動画の中の少年は、眉をしかめ、目をカッと見開き、うろこにまみれた店の中で、客の手から10センチほどの魚を受け取ると地面に叩き付け、その返しでセメント台に載せ作業を始める。

 厳しい表情で黙々と、巧みに包丁を使ってうろこを取り、魚の腹を割って臓物を取り出し、清水で洗ってポリ袋に入れると、「7元1角です」。わずか10数秒だ。

 この動画は、ネットユーザーの激しい議論を引き起こした。

「この子は賢くて、手を動かすのも早い」と褒めるユーザーもいれば、「こんな小さな子どもが学校に行かなくても良いのか?」「両手が寒さで赤く腫れているが、けがをしないか」と反対意見の人が大多数だった。微博(ウェイボー、Weibo)では「魚屋少年を金儲けのツールにさせてはならない」といった話題で盛り上がった。

 賛否両論の声が四方から沸き起こり、一時はネット世論の寵児に。人々の好奇心は、ニックネームとしてつけられた「殺魚弟」へと凝縮されていった。