【8月21日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは20日、第2節が行われ、リバプール(Liverpool FC)はアウェーで10人のクリスタルパレス(Crystal Palace)に2-0で勝利した。しかしこの試合では、リバプールのモハメド・サラー(Mohamed Salah)が意図的に倒れPKを獲得したのではないかと議論を呼んでいる。

 シェルハースト・パーク(Selhurst Park)で行われた試合の前半終了間際、サラーがペナルティーエリア内で倒れると、それが意図的だったのではないかとクリスタルパレスの選手たちから非難された。

 マイケル・オリバー(Michael Oliver)主審はママドゥ・サコ(Mamadou Sakho)のチャレンジに対してPKの判定を下し、これをジェームス・ミルナー(James Milner)が成功させた。

 英スカイ・スポーツ(Sky Sports)で解説を務める元マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のギャリー・ネビル(Gary Neville)氏は、サラーのプレーはダイブだったと主張し、「多くの人があのようなプレーを好まない。もしも対峙(たいじ)したのがあなただったら、弱々しいと感じるだろう。多くの選手がやっているような芝居じみた倒れ方だった」と話した。

 試合は後半に入ると、クリスタルパレスのアーロン・ワン・ビサカ(Aaron Wan-Bissaka)がサラーを倒し、退場処分になった。ここから数的優位を生かしたリバプールは、サディオ・マネ(Sadio Mane)が後半アディショナルタイムに決めたゴールにより、リーグ戦での連勝を確実なものとした。

 クリスタルパレスのロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督はPKについて激怒し、「あれがPKだと思えないから、いら立っている。あれが怒りと失望の原因だ」「私は長い間フットボールの世界にいるが、もしあれがPKというなら、この競技はまるで別物に変わってしまったということだ」と述べている。

「サコはDFであり、相手選手にトライして守備をしなければならない。彼が自ら相手にファウルをしようとするなんてあり得ない。リバプールはリードするに値しなかった」

 以前にもダイブを見せていたサラーに激怒したクリスタルパレスのファンは、すぐさま「いかさま野郎」とののしったが、PKの判断が下るには十分な接触があったように思われた。

 周囲の騒音と怒りをよそにミルナーが落ち着いてPKを蹴ると、ウェイン・ヘネシー(Wayne Hennessey)がボールとは反対の方向に飛び、ゴールが決まった。

 リバプールのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は問題のシーンがはっきりとは見えなかったと話し、サラーのダイブを肯定することは避けている。「サラーから話は聞いていない。私には見えなかった。PKだったように思えたが、私には分からない」 (c)AFP/Steven GRIFFITHS