【8月21日 AFP】第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)に出場しているバスケットボール男子日本代表の4選手が20日、現地で買春行為をして代表から追放処分となり、母国の「名誉を汚した」ことを謝罪した。選手らは前週、代表の公式ウエアを着用したまま、インドネシアの首都ジャカルタの歓楽街に出かけてスキャンダルを起こし、4年に一度の大会に衝撃を与えた。

 除名処分となったのは、日本プロバスケットボールのトップリーグ、Bリーグでプレーする永吉佑也(Yuya Nagayoshi)、橋本拓哉(Takuya Hashimoto)、佐藤卓磨(Takuma Sato)、今村佳太(Keita Imamura)の4人。2年後に東京五輪を開催する同国にとって、大きな恥さらしとなった。

 今回の不祥事は、朝日新聞(Asahi Shimbun)の記者が、現地の歓楽街で4人を見かけたことで発覚したものだった。日本選手団の山下泰裕(Yasuhiro Yamashita)団長によると、問題の選手らは16日、選手村を離れて夕食を取った後、客引きに勧誘されて女性とホテルへ行ったとされている。

 4人は20日に東京に戻ると、黒のネクタイとスーツで記者会見に臨んだ。その中で佐藤が「自分たちの軽率な行為によって、バスケットボールファンだけでなく、日本の皆さんに恥をかかせてしまったことを深くおわびします」とコメントする一方で、永吉は再びバスケットボールをプレーすることは「考えられない」と語った。

 日本バスケットボール協会(JBA)の三屋裕子(Yuko Mitsuya)会長は、4人の正式な処分について、弁護団による裁定委員会の報告を待って下すとコメント。山下団長はジャカルタで報道陣に対し、「極めて残念な思い。おわび申し上げるとともに指導を徹底してまいりたい」と謝罪した。

 日本は韓国・仁川(Incheon)で開催された2014年の前回大会でも、競泳男子の冨田尚弥(Naoya Tomita)がプールサイドで報道陣のカメラを盗んだとして、選手団から追放されていた。(c)AFP