【8月21日 AFP】第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)で金メダル獲得という難しいミッションに挑んでいるサッカー韓国代表の孫興民(Heung Min Son、ソン・フンミン)は20日、遠く離れたインドネシアの地から、イングランド・プレミアリーグにおけるトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のチームメートの戦いを応援していると明かした。

 この日、自身の決勝点でキルギスに1-0で勝利し、韓国がイランとの決勝トーナメント1回戦へ駒を進めた試合後、26歳の孫はトッテナムが3-1でフラム(Fulham)に勝利した「ポジティブ」な一戦を数千マイル離れた地から観戦したと話した。

 韓国が今大会で優勝すれば、21か月の兵役義務が免除される孫は「もちろん常にトッテナムの試合を追っている。ルーカス(・モウラ<Lucas Rodrigues Moura da Silva>)がプレミア初ゴールを決め、ハリー(・ケイン<Harry Kane>)も8月に得点したし、とても幸せ」「どこに行っても追い続ける。マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦も応援するつもりだ」と語った。

 先月トッテナムと新たに5年契約を結んだばかりの孫は、クラブから特別な許可が下りたことでアジア大会での出場が可能になった。

 孫は「金メダルを100パーセント獲得できるとは言えない。まだ私たちは何かを成し遂げたり、トロフィーを掲げたりしようとしている最中」とした上で、「しかし、まだそうしたことは考えていない。決勝のことはね。でも今夜はしっかりと楽しみ、明日からは決勝トーナメントに向けて準備していく」と続けた。

 また孫はイングランドからアジア大会の開催地ジャカルタに出発する前、同大会の出場によって最長3週間にわたりトッテナムを離れることをチームメートに謝罪しており、この日も「もちろん、いまだに非常に申し訳なく思っている」と付け加えている。

 韓国が勝ち上がりを逃すのはキルギスに11点差で負ける場合のみだったため、同国のベスト16進出はキックオフ前からほぼ確実だった。今大会で初めて先発出場した孫は63分にボレーシュートを突き刺し、マレーシアに1-2でまさかの黒星を喫した韓国が辛くも勝利を収めた。(c)AFP/Andrew MARSZAL