【8月21日 AFP】ロシア南部チェチェン(Chechnya)共和国で20日、武装した男らが3か所で警察を襲撃し、複数の警察官が負傷した。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。

 ロシア連邦捜査委員会は、自爆攻撃未遂を含む3件の襲撃事件について捜査を開始したと発表した。

 同委員会によると、最初の事件は午前中にシャリ(Shali)で発生。男2人が警察署に押し入り、刃物で警察官2人を負傷させた。チェチェン内務省は、襲撃犯2人は射殺されたとしている。

 次にシャリの北に位置するメスケルユルト(Mesker-Yurt)村で、リュックサックを背負った男が警察詰め所のそばで自爆攻撃を試みたものの、同委員会によると「爆発の被害を受けた警察官や市民はいなかった」という。

 3件目の事件では、チェチェン首都グロズヌイ(Grozny)郊外で、男が交通警察官1人を車でひこうとした上、逃走中にさらに警官2人をはねた。同委員会は「犯人らは無力化された」としている。

 米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)によると、ISは傘下のプロパガンダ機関アマック(Amaq)を通じて犯行声明を出した。(c)AFP