■第二子出生が急増、ただし第一子の出生は減少

 16年の全面的な二人っ子の実施により、過去2年間の出生人口は著しく増加している。

 中国国家統計局が今年1月に発表した統計によると、17年の第二子の出生数が前年比で162万人増の883万人となり、17年の出生人口全体の51.2%を占めた。

 しかし問題は、17年の出生人口全体が前年よりも減少していることだ。原因は、第一子の出生数そのものが減少したためだ。

 二人っ子政策は、バランスのとれた人口の発展を促しているが、データからは、二人っ子政策だけでは中国の少子化の流れを逆転させるにはまだ不十分であることがわかる。

 これについて、広西師範大学(Guangxi Normal University)経済管理学院の王修志(Wang Xiuzhi)副教授は、「これまでの政策も含め、抑制的な出産育児策を撤廃すると同時に、出産育児コストの削減や計画を改善することで、本来のあるべき出産育児観念に戻すことが求められる。また、幼稚園から高校までの教育システム、就業や失業に対する保障、家計の間接税の軽減など全面的に進めて行く必要がある」と指摘した。(c)CNS/JCM/AFPBB News