中国国家図書館の張志清(Zhang Zhiqing)副館長は今年2月、日本を訪問して永青文庫関係者と面会した。

「永青文庫には貴重な中国の文化財が多く収蔵されており、700年前のものもあった。個人によるこれほどのコレクションは中国でも見かけないし、いくつもの戦乱をへて保存されてきたことは、実に素晴らしい」

 細川元首相がかつて語ったところによると、彼の祖父の細川護立(Moritatsu Hosokawa)氏は中国を旅行し、多くの中国書籍を買い付けていたという。

■中国の愛好家の前で『四庫全書』を解説

 今年2月の面会の際、細川元首相は寄贈する書物を整理し、箱にまとめていた。そして、自らこれらの書籍を中国に持っていくことを提案した。

 細川元首相は6月に訪中し、中国国家図書館で漢籍の贈呈式に出席した。張副館長によると、細川元首相は中国の書籍愛好家の前で、清の乾隆帝(Emperor Qianlong)がまとめさせた『四庫全書』について解説し、国家図書館が四庫全書を良好な状態で保存していることを称賛した。

 細川元首相はまた、来館者の多くが若者だったことに感心したほか、図書館の閲覧環境やサービスを高く評価したという。

 寄贈式に合わせ、中国国家図書館は永青文庫から寄贈された漢文書籍の展覧会を開催。この展覧会のために、解説員はトレーニングを受け、来館者に無料で解説サービスを提供。また、微信(ウィーチャット、WeChat)でも書籍の内容を音声で伝えるサービスを始めた。

 張副館長は、「これらの書籍のデジタル化を進め、インターネットでも閲覧できるようにしたい。細川氏はこれらの書籍をできるだけ多くの人に読んでほしいと望んでおり、その希望をかなえたい」と語った。(c)東方新報/AFPBB News