英女王の担当医、交通事故で死亡 ホメオパシーの国際的権威
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【8月17日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)を担当していた医師の一人が、ロンドン市内を自転車で走行中に事故に遭い、死亡した。警察当局が16日、発表した。
ロンドン警視庁(Metropolitan Police、Scotland Yard)は、医師のピーター・フィッシャー(Peter Fisher)さん(67)が15日、トラックとの衝突事故に遭ったと発表した。フィッシャーさんは現場で死亡が確認された。トラックの運転手は事故現場にとどまり、警察の調べに協力している。今のところ逮捕者は出ていない。
バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)は、フィッシャーさんの死亡はエリザベス女王に伝えられたと発表した。
フィッシャーさんが35年以上勤務していた英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ病院(University College London Hospitals)のギル・ガスキン(Gill Gaskin)医師は、「彼はホメオパシーの分野で国際的に知られ、ホリスティック医療と患者に対する思いやりのあるケアに尽くした」と述べた。
地元夕刊紙イブニング・スタンダード(Evening Standard)は、フィッシャーさんは約15年にわたりエリザベス女王のホメオパシー専門医として活動していたと伝えた。英スカイニューズ(Sky News)によると、フィッシャーさんは世界保健機関(WHO)のホメオパシーに関する作業部会を率い、同機関の専門家諮問委員会のメンバーだったという。(c)AFP