景観区ではこの時期、清掃の専門業者を雇い、約180人体制で作業を行っているが、開園の午前6時から午後10時半まで、清掃作業は休みなく続き、かなり大変そうだ。李さんによると、ピーク時には1日に12トンものゴミが回収されることもあるという。

 チャカ塩湖に訪れる観光客は、最も多い時期で1日約4万人。景観区では湖の自然環境保護と、観光客に快適に楽しんでもらうため、7月15日から観光客を1日5万人に制限している。

■景観区は指定の「エコカバー」など貸し出し

 チャカ塩湖の湖水に入る際は、必ず履物にビニールカバーを装着することが求められている。観光客には、指定のビニールカバーの貸し出しサービスを始めている。

 指定のビニールカバーは、再利用可能な特殊素材で、観光客には一足5元(約80円)、デポジット100元(約1600円)で貸し出す。観光客が持参した物など指定外のビニールカバーを使用した観光客を見つけた場合は、景観区が一時的に預かり、退場時に返却するなどの措置を取っている。

 ビニールカバーの貸し出しサービス開始後も、依然として持参したカバーを利用する観光客も見受けられる。景観区の入り口付近で、景観区と関係のない業者が、観光客にビニールカバーを売るケースが後を絶たないのがその原因だ。

 クチャ塩湖のある鳥蘭県(Wulan)政府は、取り締まりを強化している。(c)東方新報/AFPBB News