【8月14日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の元補佐官、オマロサ・マニゴールト(Omarosa Manigault)氏(44)は13日までに、今年1月に同職を解雇された後にトランプ氏と交わした会話を秘密裏に録音したとされる音声を公開した。

 NBCの番組「トゥデー(Today)」は同日、この短い録音を放送。この中でトランプ氏は、マニゴールト氏の解雇を知らなかったと主張し、その知らせを聞いて残念だと話している。

 この録音は、かつて熱烈なトランプ派だったマニゴールト氏からの新たな攻撃材料であり、トランプ氏の信用を驚くべき形でまたも裏切る行為となっている。

 その一方で、トランプ氏が自身の政権内部の実情をほとんど把握していないか、あるいは対立を避けるためであればうそをつくこともいとわない大統領の姿を示すものとも受け止められる。

 これに先立ちマニゴールト氏は、ジョン・ケリー(John Kelly)大統領首席補佐官からホワイトハウス(White House)のシチュエーションルーム(緊急対応室、Situation Room)で解雇を言い渡された時の様子を秘密裏に録音したとする音声を公開。

 これを受けてトランプ大統領は、以前は友人だったマニゴールト氏を「卑劣なやつ」と断じた上で、ツイッター(Twitter)への一連の投稿で「ホワイトハウスの面々は彼女(マニゴールト氏)を嫌っていた。彼女はずるいが賢くはなかった」と非難を浴びせていた。(c)AFP/Andrew BEATTY