【8月13日 CNS】スマホメーカーの小米(シャオミ、Xiaomi)の製造部品や原材料を載せた順豊速運(SFエクスプレス、SF Express)の専用貨物機が5日午前2時35分、深セン宝安国際空港(Shenzhen Bao'an International Airport)から離陸した。シャオミからの貨物は、インド・チェンナイ(Chennai)にある同社の製造工場に届けられる。

 順豊が所有するボーイング767型機は、約50トンの貨物を搭載できる。このチャーター便の開通は、両国間の貿易をより後押しすることになるだろう。

 順豊の華南地区総裁で、「シャオミプロジェクト」を担当する潘葛(Pan Ge)氏は、「以前は、原材料などまず鉄道で昆明市(Kunming)まで輸送し、同市の空港からインドへと空輸していた。だが、小口貨物が混在する便は確実な到着時間を保障することができない。深セン-チェンナイの空輸航路の開通は、サプライチェーンの適時性や、貨物の受け渡しを改善することができた」と話す。

 インド第4の都市チェンナイは、深センから約4300キロ離れている。多くのテクノロジー関連企業が密集しており、シャオミのほか華為技術(ファーウェイ Huawei)、富士康(フォックスコン、Foxconn)などの現地工場がある。またインド中東部に位置するため、同国全域をフォローできる要所としての立地にも恵まれている。