【8月13日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の補佐官を今年1月に辞任したオマロサ・マニゴールト(Omarosa Manigault)氏が12日、ジョン・ケリー(John Kelly)大統領首席補佐官からホワイトハウス(White House)解雇を言い渡された時の様子を秘密裏に録音したとする音声を公開した。近く暴露本の出版を予定するマニゴールト氏は「ホワイトハウスはうそつきばかり」と批判している。

 マニゴールト氏は米NBCの番組「ミート・ザ・プレス(Meet the Press)」に出演し、2017年にホワイトハウスのシチュエーションルーム(緊急対応室、Situation Room)で録音したとするテープを公開した。その中では、ケリー氏とする人物がマニゴールト氏を解雇する理由として「誠実さに関する重大な問題」に言及している。

 シチュエーションルームは最も高い秘密保護が求められる部屋とされ、電子機器の持ち込みも禁止されているが、マニゴールト氏が録音の公開によって法的な問題に直面するかどうかは現時点で不明。

 マニゴールト氏は番組のインタビューで「彼らは私をシチュエーションルームに連れていき、ドアの鍵を閉める。そして逃げることはできないと言って、脅し、怖がらせ、無理強いする」と説明した。

「このホワイトハウスはうそつきばかりなので、私は自分を守りたかった。大統領は米国民にうそをつき、(大統領報道官の)サラ・ハッカビー(・サンダース、Sarah Huckabee Sanders)は国民の前に出てきて毎日うそをつく。仕返ししなければ、気付いた時には自分の背中にナイフが17本刺さっている事態になりかねない」(マニゴールト氏)

 これに対してサンダース報道官はマニゴールト氏を「不満を募らせたホワイトハウス職員」と激しく非難。「シチュエーションルームに録音装置を持ち込もうなどというのは国の安全保障のあからさまな軽視だ」と断じた。(c)AFP/Olivia HAMPTON