【8月9日 東方新報】卒業シーズンの到来と共に、賃貸住宅市場が繁忙期を迎えている。需要増に伴い、北京の住宅価格は上昇基調にある。

 不動産関連のシンクタンク我愛我家集団研究院によると、2018年7月の北京の賃貸住宅平均賃料は前月比2.9%上昇し、4902元(約8万円)だった。

 近いうちの引っ越しを考えているという北京のある市民は、「賃料が上がっていると感じる。寝室が2部屋ある物件だと家賃は7000元(約11万4000円)を超える。今住んでいる物件も、更新の時期を迎えていて家賃が1000元(約1万6000円)近く上がる。もっとも、内装や立地など条件がいい部屋は、そもそも空きがない」と述べた。

 7月の平均賃料は、1ベッドルームタイプで4488元(約7万300円、前月比0.6%低下)、2ベッドルームで5500元(約8万9000円、同7.3%)。寝室が3室以上の場合、同8.7%上昇の7704元(約12万5000円)だった。

 我愛我家集団研究院によると、部屋を探している人を世代別にみると、「80後」と呼ばれる1980年代生まれが最も多く、次いで「90後」と呼ばれる1990年代生まれだという。6月以降は大学を卒業して引っ越す人が増えるため、90後の比率が高まっている。

 我愛我家集団研究院の胡景暉(Hu Jinghui)院長は、「現在は80後が賃貸市場の主力だが、90後の存在感も次第に大きくなっている。90後は個性やサービス品質を重視する傾向があり、また、住宅取得や起業などで、地方都市への移動も活発化している」と分析した。(c)東方新報/AFPBB News