【8月9日 AFP】テニス、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2018)は8日、女子シングルス2回戦が行われ、マリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が快勝で3回戦に進出した一方、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)女王のアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)は、同大会以来となる公式戦に敗れ、厳しい現実を味わった。

 シャラポワは、大会第12シードのダリア・カサキナ(Daria Kasatkina)との同胞対決を6-0、6-2で制し、わずか76分で試合を終わらせた。相手のウイナーを3本に抑えつつ、自らは強打で押して25本のウイナーを決め、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)開幕まで3週間を切る中で好調ぶりをうかがわせた。

 シャラポワは、「相手への大きなリスペクトをもってコートへ入った。実績を残している選手だし、しかも最近は好調だから。タフな試合になると分かっていたし、最初から最後まで集中を切らさずに戦うことができた」と話した。

 準々決勝進出がかかる3回戦では第6シードのキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)と対戦する。直接対決の戦績ではシャラポワが4勝1敗で上回っているが、ここ3年では4月のポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2018)で1回対戦したのみで、そのときはガルシアが勝利を収めている。

 第4シードのケルバーは、久しぶりの公式戦でアリーゼ・コルネ(Alize Cornet、フランス)に4-6、1-6で敗戦。32本の凡ミスを犯し、世界ランク34位のコルネに85分で屈した。

 ケルバーは「自分にとっては3週間ぶりの実戦だった。サーフェスの違いに慣れるのはいつだって簡単じゃない。ハードコートに再びなじむにはもう少し時間がいると思う」と語った。

 コルネはこれで、こちらもハードコートでの対戦だった2017年の中国オープン(China Open 2017)に続いてケルバー戦2連勝を飾り、3回戦では第15シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)と対戦する。

 大会連覇を狙う第5シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)は、好調のミハエラ・ブザルネスク(Mihaela Buzarnescu、ルーマニア)と対戦したが、ブザルネスクがけがで途中棄権したため3回戦へ駒を進めた。

 スビトリーナが6-3、6-7(5-7)、4-3とリードしたところで、ムバダラ・シリコンバレー・クラシック(The 2018 Mubadala Silicon Valley Classic)でツアー初優勝を飾ったばかりのブザルネスクは足首をひねり、涙を流しながら車いすでコートを後にすることになった。

 昨年の全米オープン女王で、第3シードのスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)は、6-0、6-2で地元カナダのフランソワーズ・アバンダ(Francoise Abanda)に快勝して勝ち上がった。

 この日の大会は、雨の影響でナイトセッションに入る前に順延が決まり、4試合が翌日にずれ込んだ。9日は午前11時から試合が始まる予定となっている。(c)AFP