【8月8日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の元DFリオ・ファーディナンド(Rio Ferdinand)氏は7日、ポール・ポグバ(Paul Pogba)を売却するのではなく戦力を強化することに集中するようクラブに求めた。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)が獲得に興味を示していると報じられるなど、ポグバの去就に関する臆測は広く伝えられているが、ファーディナンド氏はユナイテッドの副会長を務めるエド・ウッドワード(Ed Woodward)氏に、ポグバを今後も抱え続けなければならないと進言した。

 プレミアリーグの移籍市場が終了する9日までにユナイテッドがこれ以上選手を補強しないのであれば、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は「難しいシーズンになるだろう」とすでに予測していた。

 ユナイテッドで450試合以上に出場したファーディナンド氏はポグバに残留してほしいと考えており、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属しているベルギー代表のトビー・アルデルヴァイレルト(Toby Alderweireld)のユナイテッド加入も希望している。

 ポグバの代理人を務めるミノ・ライオラ(Mino Raiola)氏が、ポグバの新たな移籍先としてバルセロナを検討しているという報道に触れたファーディナンド氏は、「エドよ、こんなことを許すな…ユナイテッドはポグバのホームだ! こんなうわさをできるだけ早く静めさせ、アルデルヴァイレルトを獲得しろ」とつづった。

 ユナイテッドは11日、プレミアリーグの開幕戦でレスター・シティ(Leicester City)をホームに迎えるが、チームを率いるモウリーニョ監督は公式テレビMUTVにたいして5日、「このチームの最高経営責任者(CEO)は、私が長い間何を求めてきたのか知っている。何が起きるのか確かめるにはまだ数日ある」と語っていた。

「われわれと対戦する他のチームはとても強く、すでに素晴らしいチームを手にしている。あるいは、すべてのものやすべての人を獲得したリバプール(Liverpool FC)のように多額の出費を行っているチームもある」

 新シーズンの開幕に向けたユナイテッドのプレシーズン中の話題は、選手補強に関するモウリーニョ監督の明らかな不満によって独占された。これにより、モウリーニョ監督とウッドワード副会長との関係に注目が集まる結果にもなった。

 この夏ユナイテッドにやって来た選手はブラジル人MFのフレッジ(Frederico Rodrigues de Paula Santos 'Fred')、10代のサイドバックであるディオゴ・ダロット(Diogo Dalot)、控えGKのリー・グラント(Lee Grant)のみとなっている。(c)AFP