【8月8日 AFP】エストニアの上空で7日、スペイン軍の戦闘機「ユーロファイター(Eurofighter)」が、通常の訓練飛行中に空対空ミサイル1発を誤射する事故があった。スペイン国防省が発表した。被害は出なかったが、地上に着弾した可能性もあると伝えられている。同省は事故原因の究明のため調査を開始した。

 スペイン国防省によると、誤射したのはリトアニア北部シャウレイ(Siauliai)の空軍基地に配備されているユーロファイター。スペイン軍のユーロファイターもう1機とフランス軍の「ミラージュ2000(Mirage 2000)」戦闘機2機とともにエストニアでの訓練に参加していた。発射されたミサイルは航空機には当たらなかった。

 スペインメディアの報道によると、ミサイルには最大10キロの爆薬が搭載されていた。ミサイルはこうした事故の際には自爆するよう設計されているが、地上に着弾した可能性もあるという。

 エストニアのユリ・ラタス(Juri Ratas)首相はフェイスブック(Facebook)に、事故は「極めて遺憾」だとした上で、人的被害がなかったことを神に感謝すると投稿。「エストニア軍が同盟諸国と協力して事件の全容を解明し、こうしたことが二度と起きないように全力を尽くすことを確信している」と述べている。(c)AFP