また、偽家電製品を扱っていたとする問題について、黄CEOは「根源には、多くの産業の生産能力過剰によるものがあり、中小企業の多くが最も主流のやり方で商品を販売したいと考えている。メーカーがもし高い志を持っていれば、このようなことはなくなる。しかし、すべてのメーカーがそういった志を持っているわけでなく、人は短期的な利益を前に心が動いてしまうものだ」と話した。

「消費者が商品を選ぶとき、最適な『自分の商品』を選ぶ。もし、気付かないところで、例えば『創家』製のテレビを創維(Skyworth)製だと勘違いして購入したら、これは消費者に誤解を与えてしまうことになり、利益を上げられないばかりか、消費者に害を与えたことになる。しかし、もし消費者がブランドや知名度を全く気にせず、『500元(約8000円)のテレビで十分だ』と考えるなら、これこそコストパフォーマンス的な選択だ。消費者は安さだけのために物を買うわけではなく、自分に最も適した消費を選択しただけに過ぎない」と黄CEOは持論を展開した。

 黄CEOは会見の最後に、「プラットフォームは価値観があるべきもので、偽物を推奨するためのものでも、人気商品を模倣するためのものでもない。偽物商品が人気ブランド商品のように出回ってしまうことは、サイトにも消費者にも利益がない。拼多多はこの『偽物』問題に関して、まだ十分な施策や措置を取っているとはいえない。だから皆さんにはもう少し拼多多に解決する時間をもらえることをお願いしたい」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News