【8月6日 AFP】インドネシアの観光地ロンボク(Lombok)島で5日、マグニチュード(M)6.9の大規模な地震が発生し、国家災害対策庁の報道官は翌6日、82人が死亡、数百人が負傷したと発表した。この地震により家屋が損壊し、観光客や地元住民がパニックに陥った。

 当局は先の発表では、死者37人、負傷者数十人としていた。

 揺れは、ロンボク島に近い同国有数の観光地バリ島でも観測され、おびえた人々が通りに逃げ出した。

 米地質調査所(USGS)によると、震源の深さがわずか10キロという浅発地震で、その後さらなる大きな揺れに加え、20回を超える余震が起きた。

 海水浴やハイキングに世界中から観光客が集まるロンボク島で大きな地震が起きたのは、ここ1週間で2度目。

 地球上で最も災害の多い国の一つであるインドネシアは、いわゆる環太平洋火山帯(Pacific Ring of Fire)にまたがっており、構造プレートの衝突で火山噴火や地震が多く発生している。

 2004年にはインドネシア西部のスマトラ(Sumatra)島沖を震源地とするM9.3の地震が発生、津波がインド洋周辺諸国を襲い、計22万人が死亡、うちインドネシアだけで16万8000人が犠牲となった。

 映像はロンボク島、バリ島での被害。5日撮影。(c)AFP/Bara Elank