【8月10日 Xinhua News】中国安徽省安慶市迎江区の南東に位置する新洲郷は長江上にある沖積島で、面積は約50平方キロ、戸籍人口は1万3千人余り。渡し船は島の住民が島外へ出る唯一の方法だ。

 安慶市新洲郷の渡し船船長 張文斌さん

 張文斌といいます。この船で働いて20年。船長なので基本的に休みはない。何か特別な用事で数日休むことがない限り、365日ずっと船の上です。新洲郷にはまだこんなにたくさんの人が出かけるからね。

 安慶市新洲郷の渡し船船員 李良勝さん

 毎日7回行き来して、約360人と車80台運んでいる。

 【解説】午前6時、船員が仕事を始める。渡し船は一往復にほぼ2時間かかる。

 安慶市新洲郷の渡し船船長 張文斌さん

 デッキの温度は少なくとも60~70度になる。毎日汗のシミで服に白い跡が残ってしまうんだ。

 新洲郷住民 李明さん

 船員は1年365日、風の日も雨の日も船の上。本当にきついと思う。

 安慶市民 殷明軍さん

 こんな高温のデッキの上でも、きちんと誘導して停車させる。乗船のとき、登れずにいる電動自転車があると船員は一緒になって押してくれる。もうすっかり顔なじみで家族のようなものだ。

 安慶市新洲郷の渡し船船員 李良勝さん

 とても大変だけど(この仕事を)やらなければ、島は社会から隔絶してしまう。それに、ここの人はみんな同郷の人。自分が休みを取ってみんなに会えないとやっぱり寂しい。

 安慶市新洲郷の渡し船船長 張文斌さん

 人々の外出を便利にする。それが私たちの仕事です。(c)Xinhua News/AFPBB News