カカオ生産国コートジボワール、生産廃棄物利用したバイオマス発電所建設を検討中
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【8月2日 AFP】コートジボワール政府が、ココアの生産廃棄物を利用した世界初となるバイオマス発電所の建設を検討している。コートジボワールと米国の当局者が7月、明らかにした。
この2億3500万ユーロ(約307億円)の予算を投じる計画の承認が得られれば、世界第1位のカカオ生産国のコートジボワールは、ココアの生産廃棄物を燃やす発電所9か所を建設することができる。
プロジェクト責任者を務めるSociété des énergies nouvellesのヤピ・オゴウ(Yapi Ogou)社長によると、最初の発電所は2023年に完成し、稼働を開始する見込み。
米国貿易開発庁(USTDA)は、来年4月に完了するこの計画の実現可能性分析に100万ドル(約1億1200万円)を投じてきた。
オゴウ氏によると、コートジボワールのココアの生産廃棄物は、主に豆を取り出した後に残るさやで、2600万トンにも上る。
この発電所はコートジボワールのディボ(Divo)に建設され、出力規模は60~70メガワットになるという。同国は現在、2200メガワットを発電しているが、強い経済成長によって電力供給に負担がかかっている。
このココア廃棄物発電所は、二酸化炭素排出量25万トン相当の削減にもつながるという。(c)AFP