【7月30日 AFP】中国を初公式訪問中のジェレミー・ハント(Jeremy Hunt)英外相が30日、外相会談の席で、自身の夫人を中国出身だと紹介しようとして「妻は日本人」と言い間違ってしまう一幕があった。

 英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)を来年に控え、中国との貿易関係を強化しようと訪中したハント外相にとっては、ほろ苦い中国デビューとなった。

 ハント氏は中国の王毅(Wang Yi)外相に向かって、「私の妻は日本人──いや、中国人です。これはひどい間違いだ」と述べた。

 続けてハント氏は「妻は中国人で、子どもたちも半分は中国人です。わが家には西安(Xian)に中国人の祖父母がいて、中国に強い家族関係を持っています」と強調した。ハント氏は、ルシア・クオ(Lucia Guo)夫人との間に3人の子どもがいる。

 ハント氏は前保健相で、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)前外相が今月、テリーザ・メイ(Theresa May)首相のブレグジットの方針に反発して電撃辞任したため後任に就任した。ジョンソン氏は失言癖で知られ、かつてアフリカの黒人について「スイカみたいな笑顔で旗を振る」と新聞のコラム記事に書いて批判を浴びている。(c)AFP