【7月28日 AFP】米首都ワシントンのホワイトハウス(White House)で25日に行われた会談で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と欧州委員会(European Commission)のジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)委員長は、米国と欧州連合(EU)間の貿易摩擦解消に向けて努力することで合意した。その背景には、思いがけなくトランプ氏からあいさつのキスがあり、それが良好な雰囲気につながったとユンケル氏が明かした。

 会談相手とのあいさつで首筋にキスをするのはユンケル氏のトレードマークだが、25日の会談では、キスしてきたのはトランプ氏のほうだったという。その瞬間をカメラマンが捉えていた。(https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1022267646119763970)

 ユンケル氏は独公共放送ARDとのインタビューで、驚いたことに「いつも私がやっている行動」を先にとったのはトランプ氏のほうだったと語った。ユンケル氏は「あの時、大統領執務室(Oval Office)に別のカメラマンがいるとは知らなかったが、写真はあの場の雰囲気を良く捉えていると思う」と述べ、「写真を公開したのもトランプ氏だ」と付け加えた。

 トランプ氏は自身のツイッター(Twitter)で、「ユンケル氏が代表する欧州連合とこの私が代表する米国は、お互いが大好きだ!」というコメントと共に、ユンケル氏とのキス写真を公開。写真は約5万の「いいね」を集めた。

 トランプ氏は通常、各国首脳とあいさつする際の握手では、血の気が失せるほど強く相手の手を握っている。(c)AFP