中国の大手運送企業、相次いで小売に参入 ラストワンマイルの強み生かす
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【7月26日 東方新報】中国の運送大手・順豊速運(SFエクスプレス、SF Express)が先日、重慶市(Chongqing)に実体店舗「Wow哇噢全球精選店」を出店し、話題になった。これを合図に、さまざまな運送会社が新たな小売に乗り出している。
SFエクスプレスは、Eコマースプラットフォームやコンビニなど、早くから小売業に乗り出しているが、2013年から15年の同社の同部門の損失は16億元(約262億円)に上っている。
運送会社が小売業に乗り出すには困難が伴う。にもかかわらず、なぜ諦めずに挑戦するのか。運送業の発展は、Eコマースによるところが大きい。ある統計では、年間の配達荷物の70%がEコマースによるものだという。
SFエクスプレスを手始めに、さまざまな運送会社が実体店舗展開に乗り出している。運送業界の競争は広がり、利益率がどんどん下がっている。市場研究機関のデータによると、運送業界の利益率は07年の30%から、現在では5%にまで落ち込んでいる。運送会社は早急に新たな利益を生み出そうと必死なのだ。
新たな小売業態が発展する中で、消費者からは配達速度やサービスの質に対しても新たな需要が生まれている。阿里巴巴(アリババ、Alibaba)の実体店舗、盒馬(カバ)鮮生(Hemaxiansheng)の競争力である「3キロ30分配達」や、Eコマースの京東(JD.com)系の京東物流の「閃電送」、蘇寧物流(Suning Logistics)の「冰淇淋指数(訳:アイスクリーム指数)」などは、いずれも消費者の「短距離、高頻度、時間対効果の高い配達」といった需要に応えたサービスだ。つまり、「ラストワンマイル」の配達員の配置、支店の設置などの強みを、小売分野でさらに生かしたいのだ。
中国物流・採購聯合会(China Federation of Logistics & Purchasing、CFLP)の崔忠付(Cui Zhongfu)副会長は、「ビッグデータや人工知能(AI)、オンライン・オフラインの融合は、運送業界に新しい形態を与えるだろう」と話している。(c)東方新報/AFPBB News