【7月26日 AFP】四大大会(グランドスラム)で23回の優勝を誇る女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が、他の選手よりも多い回数の薬物検査を強いられる「差別」を受けたと主張している。

 セレーナは準優勝を果たしたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)の最中にも、反ドーピング団体からしつこく監視される「ショッキングな」扱いを受けたと憤っていたが、25日のツイッター(Twitter)の投稿で、再びこの問題を取り上げている。

 セレーナは「またあの『無作為』の薬物テストの時間。だけど検査するのはセレーナだけ。全選手の中で、私が一番多く検査を受けているのは分かっている。差別?そう思う。少なくとも私は、このスポーツをクリーンに保ち続ける」とつぶやいた。

 セレーナについてはウィンブルドンの前にも、6月の抜き打ち検査で検査官から家を出てはいけないと言われたことに怒っているとの報道が出ていた。セレーナは、他の米国選手が月に1回か0回のテストだったのに対し、自身は6月だけで5回も受けさせられたと話していた。

 ただし、長期の休養から復帰した選手は、ツアーに継続参加していた選手よりも要注意とみなされ、何度も検査を求められることが多い。

 セレーナは出産直後に血栓ができて危険な状態に陥り、緊急手術を受けなければいけなかったが、この闘いに打ち勝ってウィンブルドンでは8回目の大会制覇まであと一歩に迫った。しかし決勝ではアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)にストレートで敗れ、優勝は逃した。(c)AFP