【7月25日 AFP】交流サイト(SNS)最大手、米フェイスブック(Facebook)が中国本土に子会社を設立したことが、登記情報から明らかになった。中国でサイトの利用が禁じられている同社にとって待望の一歩となった。

 中国の法人登記データベースによると、フェイスブック子会社として「臉書科技(杭州)有限公司」が7月18日付で設立された。資本金は3000万ドル(約33億円)。中国語で「臉」は「顔(face)」、「書」は「本(book)」を意味する。

 フェイスブックの香港法人が全株式を所有。ネットワークITの開発、テクノロジーサービス、コンサルティングなどの事業を行うと説明されている。

 代表のチャン・ジンハイ(Zhang Jinghai)氏は、フェイスブックが昨年、中国向けにひっそりと配信を始めた写真共有アプリ「彩色気球(Colorful Balloons)」を手がけた企業でも代表を務めている。同アプリはフェイスブックの「Moments」と似たものだが、不発に終わった。

 中国語を話せるマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)はこれまでに数度訪中。習近平(Xi Jinping)国家主席をはじめ中国の政治家と親しい関係を築こうとしているが、中国でフェイスブックは引き続きブロックされている。北京では24日も接続できなかった。(c)AFP