【7月25日 AFP】米西部ワイオミング州で見つかった約1億5000万年前の大型草食恐竜ブラキオサウルスの足の骨が、これまで発見された恐竜の足としては最大のものであることが分かったとの論文が24日、科学誌「PeerJ」に発表された。

 ブラキオサウルスは竜脚類に属する首の長い巨大恐竜。論文によると、足の骨を合わせた幅は1メートルで、尻尾の骨の下から発見された。見つかった化石は大腿骨だけで長さ2.07メートルもある巨大なものだったが、過去最大の恐竜化石ではない。過去にはさらに大型とみられる動物の化石が発掘されており、今回の化石は足のものとしては最大となる。

「ビッグフット」と名づけられたこの足の化石は、コロラド州ウッドランドパーク(Woodland Park)にあるロッキー山脈恐竜リソース・センター(Rocky Mountain Dinosaur Resource Center)の研究者で論文の筆頭著者のアンソニー・マルティーズ(Anthony Maltese)氏が、カンザス大学(University of Kansas)の学部生だった1998年に同大学の仲間と共に発見した。

 AFPの取材に応じたマルティーズ氏によると、その後、骨の調査は先延ばしとなっていたが、このたび海外の研究者と協力してすべての骨を3次元スキャンしたことで、「大型恐竜の足のものとしては過去最高のデータ」を得ることができたという。(c)AFP