【7月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)は23日、オーストラリア・Aリーグ(1部)のパース・グローリー(Perth Glory)との親善試合に1-0で勝利し、マウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)新監督の初陣を白星で飾った。

 サッリ監督は今月上旬、同じイタリア人指導者アントニオ・コンテ(Antonio Conte)氏の後任として新指揮官に就任。しかしパース・スタジアム(Perth Stadium)に6万人が押し寄せチケットが完売になったこの試合に、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場したチェルシーのスター選手たちは出場しなかった。

 8月11日に行われるハダーズフィールド・タウン(Huddersfield Town)とのプレミアリーグ開幕戦を数週間後に控えるチェルシーにとって、トニー・ポポビッチ(Tony Popovic)監督の就任後これが最初のゲームになったパース・グローリーは物足りない相手だった。

 前半5分、ペドロ・ロドリゲス・レデスマ(Pedro Rodriguez Ledesma)の得点によってチェルシーは早い時間にその優位を確かなものとし、おそらくはサッリ監督がどうすればさらに得点を挙げられたのだろうかと考えそうなほど、試合の大部分を支配した。

 両チームとも新シーズンの開幕を控えている段階だが準備の進み具合は異なっており、パース・グローリーが長い時間攻め込まれた一方で、ボールを支配したチェルシーは何度もゴールを脅かした。後半のある時間帯では、チェルシーのシュートは10分間で3度も相手GKに阻まれた。

 いくつかの好セーブを披露し、シュートがゴールの横に飛ぶのを楽観して見ていたパース・グローリーのGKリアム・レディ(Liam Reddy)が、この夜に出場した選手の中でもっとも慌しい存在だった。

 試合前、そして試合中に降った大雨によりピッチは滑りやすい状態となったが、そのことはどちらのチームにも手助けしなかった。

 17歳ながら決勝点を演出するなど、カラム・ハドソン・オドイ(Callum Hudson-Odoi)が前半に見せた素晴らしいプレーにサッリ監督は満足したはずだ。

 またセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)が試合を通して支配力を振るった一方で、注目を集める新加入のジョルジーニョ(Jorge Luiz Frello Filho ‘Jorginho‘)も出場した前半で印象的な働きを見せ、チェルシーでのプレーに期待が持てるデビューとなった。

 ナポリ(SSC Napoli)に所属していたジョルジーニョは新たな移籍先としてマンチェスター・シティ(Manchester City)ではなくチェルシーを選び、つい先週に契約を結んだばかりだった。(c)AFP