【7月23日 AFP】サッカー元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)は22日、ヴィッセル神戸(Vissel Kobe)でのJリーグデビューを飾ったものの、チームは湘南ベルマーレ(Shonan Bellmare)に0-3で完敗を喫した。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でプレーしていたイニエスタは、この試合で0-2とリードされ迎えた後半13分から途中出場。2万6000人の観衆の前でトレードマークの素早い動きを一つ、二つ見せたものの、チームは逆転することができなかった。

 スペインの国旗を手に期待していたファンは、神戸に加入後最初の試合でイニエスタがベンチスタートだと知り失望した。

 イニエスタのファーストプレーはハーフウェーライン上での柔らかいターンであり、パスを受けすぐさまボールを前方に運ぶとこれをチームメートの安井拓也(Takuya Yasui)に預け、Jリーグとスペイン1部リーグの質の違いを証明した。

 その後、イニエスタが左足のボレーシュートを放つとファンは席から立ち上がったが、結果的には神戸にとっての今季6敗目を避けるために、イニエスタにできることはほとんどなかった。

 イニエスタは試合後、報道陣に「負けるのは好きではない。だから試合に敗れたのは残念だった」とコメントし、「しかし、これはまだこれから始まる素晴らしい冒険の最初の一歩にすぎない。Jリーグのクオリティーを示すフィジカルの強い試合だった」と続けた。

 一方、スペイン代表でチームメートだったフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)も同日、サガン鳥栖(Sagan Tosu)でJ1デビューを果たしたが、チームはベガルタ仙台(Vegalta Sendai)に0-1で敗れた。

 後半から途中出場した元アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のトーレスは、ヘディングシュートを放つなど大きなチャンスをつくったが、チームは今季9敗目を喫して降格圏にとどまっている。(c)AFP