【7月22日 AFP】ツール・ド・フランス(2018 Tour de France)は21日、第14ステージ(サンポールトロワシャトーからマンド、188キロメートル)が行われ、アスタナ(Astana Pro Team)のオマル・フライレ(Omar Fraile、スペイン)が、母国の祝日に勝利を目指したベルギー勢を抑えてステージ初優勝を飾った。

 チームスカイ(Team Sky)のゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)は、チームメートのクリス・フルーム(Chris Froome、英国)やチームサンウェブ(Team Sunweb)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)と並び18分差でフィニッシュし、マイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を維持した。

 イエロージャージー争いでは、4度の大会制覇を誇るフルームが1分39秒差で2位につけているが、デュムランも1分50秒差で続いており、終盤のステージでスカイにとって最大のライバルになると考えられる。総合首位を守ったトーマスは「きょうも感覚は良かった。タフなレースだったが、悪くなかった。自分たちの走りに満足していいと思う」と語った。

 4日間に及ぶピレネー山脈(Pyrenees)の区間を残し、いまだイエロージャージーの行方が確定しない中、メイングループは逃げ切り集団に先を行かせた。32人の先頭集団のうちベルギー選手が7人を占める展開となったが、独走していたトレック・セガフレード(Trek Segafredo)のジャスパー・ストゥイベン(Jasper Stuyven、ベルギー)を終盤にかわしたフライレがトップでフィニッシュした。

 昨年のジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2017)でも同じく逃げ切りでステージ初制覇を果たしていたフライレは「マークしていたステージの一つだし、逃げ切り集団が目に入った時は、自分も加わらないとだめだと言い聞かせた」とすると、「夢がかなった。一人でフィニッシュラインを切れるなんて信じられない。自転車選手にとってツールでの勝利は最高の名誉だと思うし、世界で最も重要なレースだ」と語った。(c)AFP/Justin DAVIS