【7月18日 AFP】MLBオールスターゲーム2018(89th All-Star Game)が17日、首都ワシントンD.C.のナショナルズ・パーク(Nationals Park)で行われ、試合は延長戦でアレックス・ブレグマン(Alex Bregman)とジョージ・スプリンガー(George Springer)の連続本塁打が飛び出すなど、新記録となる両軍合計10本の本塁打が飛び交う派手な展開の末、ア・リーグが8-6でナ・リーグに勝利した。

 オールスターで10本塁打が生まれるのは、両軍合わせて6本だった1971年以来の最多記録となり、両チーム5本ずつも史上最多となった。

 試合は9回裏1死から、ナ・リーグが代打、シンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)のスクーター・ジェネット(Scooter Gennett)の2点本塁打で5-5の同点に追いつき、延長戦に持ち込んだが、昨シーズンのワールドシリーズ王者ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)の2選手が試合を決めた。

 迎えた延長10回表、先頭のブレグマンがロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の右腕ロス・ストリップリング(Ross Stripling)から本塁打を放って勝ち越すと、スプリンガーも続いて7-5。さらに、8回に3点本塁打を放っていたシアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)のジーン・セグラ(Jean Segura)が単打で出塁し、クリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)のマイケル・ブラントリー(Michael Brantley)の犠飛でこの日唯一となる本塁打以外での得点を記録した。

 ナ・リーグもその裏、8回のセグラの本塁打の遠因ともいえる邪飛の処理をミスしていた先頭のレッズのジョーイ・ボット(Joey Votto)が、本塁打を放って2点差に詰め寄ったが、トロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)の左腕JAハップ(J.A. Happ)がその後は打者3人を続けて退け、3時間34分の熱戦に終止符を打った。

 1969年以来となる首都でのオールスターで、ア・リーグは集まった4万3843人の観客の前で勝利を収め、両軍の通算対戦成績はこれでア・リーグからみて44勝43敗2分けとなっている。また、ア・リーグはこれでオールスター6連勝。ここ20年ほどの戦績でもナ・リーグを圧倒している。

 勝利投手はマリナーズのエドウィン・ディアス(Edwin Orlando Diaz Laboy)で、負け投手はストリップリング。2002年以降では最も多く得点が生まれたオールスターゲームで、ハップにセーブが付いた。

 ナ・リーグでは、他にシカゴ・カブス(Chicago Cubs)のウィルソン・コントレラス(Wilson Contreras)、コロラド・ロッキーズ(Colorado Rockies)のトレバー・ストーリー(Trevor Story)、ミルウォーキー・ブリュワーズ(Milwaukee Brewers)のクリスチアン・イエリチ(Christian Yelich)にソロ本塁打が生まれた。

 ア・リーグでは、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のアーロン・ジャッジ(Aaron Judge)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)のマイク・トラウト(Mike Trout)がソロ本塁打を放った。

 最優秀選手(MVP)には、10回に勝ち越しの本塁打を放ったブレグマンが選出された。(c)AFP/Jim SLATER