【7月18日 AFP】サッカーW杯(World Cup)で選手として、監督としても優勝経験を持つフランツ・ベッケンバウアー(Franz Beckenbauer)氏は17日、フランス代表のディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督を「ようこそ、わがクラブへ!」と歓迎した。

 ベッケンバウアー氏は西ドイツ代表の選手として1974年大会を、同国代表の監督として1990年大会を制している。ベッケンバウアー氏の前には、ブラジル人のマリオ・ザガロ(Mario Zagallo)氏が1958年大会と1962年大会に選手として、1970年大会に監督として、そして1994年にアシスタントコーチとしてそれぞれ優勝を経験した。

 選手として1998年大会を優勝しているデシャン監督は、15日にモスクワで行われたW杯ロシア大会(2018 World Cup)の決勝でフランスがクロアチアに4-2で勝利したことにより、指揮官としてもW杯のタイトルを手に入れた。

 ベッケンバウアー氏は独紙ビルト(Bild)に対し「これで(選手、監督の両方でW杯を優勝したメンバーが)3人になった。われわれは一度集合すべきなのかもしれない」と話した。

 ベッケンバウアー氏同様、デシャン氏は選手時代にキャプテンとしてW杯を優勝している。ベッケンバウアー氏は、そのことが重要だと指摘している。

「(キャプテンの選手は)チームを先導する方法を自然と学ぶことになる。そのことが後に、監督としての私を助けてくれた」

「W杯に出場したすべての優勝候補の中で、大会を通してプレー水準が一貫していたのはフランスだけだった」

 またベッケンバウアー氏は、自身も加盟するこのクラブがより大きいものになるべきだと考えている。

「1930年にまでさかのぼっても、W杯の歴史ではこのようなことがほとんど起きなかった。ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)のようにこれまで挑戦した人もいるが、成功はしなかった」 (c)AFP