国境閉ざす欧州各国に抗議、移民擁護派がデモ行進 イタリア
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【7月15日 AFP】フランスとの国境に近いイタリアのベンティミリア(Ventimiglia)で14日、移民に対して国境を閉じる欧州各国に抗議するため、数千人がデモ行進した。
デモ行進を主催した移民支援団体は、欧州各国が移民の新たな流入の阻止を目指す中、最近打ち出された「国内外の諸政策の残酷さ」を非難するのが目的だとしている。
デモには、主催者発表で約3000人が主にイタリア、フランス、ドイツ、オランダ、スペインから参加。多数の警察官が配置される中、小さな町ベンティミリアからフランスとの国境まで、約4キロの道のりを行進した。現在フランスの国境では、移民を追い返すべく厳重な規制が敷かれている。
またイタリアで新たに誕生した右派政権は、救出された移民を乗せた複数の船の入港を拒否するなど、特に厳しい対応をみせている。
デモでは「国境なき欧州で、難民を堂々歓迎」と書かれたポスターが掲げられたり、危険を冒して北アフリカから地中海を船で渡る際、命を落とした大勢の移民をしのんだりした。
ベンティミリアは、フランスへの入国を試みる北アフリカや中東などからやって来た数多くの移民たちの中継地点となっている。(c)AFP