【7月14日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場しているベルギー代表のロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督は13日、大会後にスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)が獲得に乗り出すのではないかとみられている主将のエデン・アザール(Eden Hazard)が持つ「勝者のメンタリティー」を称賛した。

 ベルギーはフランスとの準決勝で敗れはしたものの、1986年大会以来となる4強入りを果たしており、アザールは大会を通じて活躍を披露している。

 アザールの所属するイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)は13日、首脳陣や選手と衝突していたアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督を解任しており、同選手にとっての未来は不確かな状況となっている。

 レアルはバロンドール(Ballon d’Or)を5度獲得しているクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に移籍したことを受け、その後継者としてアザールの獲得を検討していると言われている。

 マルティネス監督はサンクトペテルブルク(St. Petersburg)で行われる3位決定戦を翌日に控えて会見に臨み、「現代的なサッカーにおいて、アザールは最も完成された選手の一人だ」と評した。

「1対1の状況において、おそらく彼は世界でも最高の選手の一人だ。彼は、どうしたら相手の守備組織を崩壊させられるかということを教えてくれる」

「皆さんにお話しできて、多くの人が知りえない彼の立派な一面は、信じられないほど優れた人間性とリーダーシップだと思う」

「得点するためにペナルティーエリアを主戦場とするサッカー選手として、彼は決してその基準を低下させることはない」

 6年前にフランス・リーグ1のリール(Lille OSC)からチェルシーに加入して以来、アザールは2014-15シーズンと2016-17シーズンにイングランド・プレミアリーグのタイトルを2度獲得している。

「彼には勝者のメンタリティーがあり、彼なら世界のどんなに要求の厳しいチームでもプレーすることができる」

「アザールは今サッカー選手として円熟しており、彼がいると勝利を得させるプロジェクトを立ち上げることができるんだ」 (c)AFP