【7月11日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は10日、準決勝が行われ、自国開催した1998年大会以来の優勝を目指すフランスは、サムエル・ウムティティ(Samuel Umtiti)のヘディングが決勝点となり、勢いのあるベルギーを1-0で退け、通算3度目のW杯決勝進出を果たした。

 大会優勝候補の一つに挙げられていたフランスは、15日に行われる決勝でクロアチア対イングランドの勝者と対戦することになる。ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は、開催国を務めた2016年の欧州選手権(UEFA Euro 2016)の決勝でポルトガルに喫した敗戦を帳消しにできる機会を手にして喜んでいると語った。

 デシャン監督は「選手たちにとても満足している。強いベルギーを相手にするのは大変だった。選手とスタッフには頭が下がる」と話し、「われわれは2年前の敗戦を乗り越えていない。だから決勝は勝たなければならない」と続けた。

 今大会ではセットプレーからの得点が多く、この試合でもCKから決勝点が生まれた。フランスは後半6分、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)のキックに反応したウムティティがヘディングで合わせた。

 一方、エデン・アザール(Eden Hazard)、ケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)、ヴィンセント・コンパニー(Vincent Kompany)らを擁し、世界屈指の陣容をそろえたベルギーだったが、またしても主要大会での決勝進出を逃した。

 ベルギーのロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督は試合後、失点を喫した場面について言及し、「この緊迫した接戦で決め手となったのは残念ながらセットプレーだった」と語った。(c)AFP